居宅系介護サービスの介護費用

ケアマネ(ケアマネージャー)の資格を持ち、ケアマネとして働くのであれば、要介護者と介護事業所との間の重要なパイプ役にならなければなりません。介護の相談はもちろんのことですが、介護保険の支給限度額や利用者の負担額の計算、そして介護給付費用の請求なども行います。

ケアマネであれば、介護サービスを利用した場合の介護費用等についてもしっかり理解しておく必要があります。担当になった要介護者や、相談に来られた人たちにきちんと説明できるようにしておきましょう。様々な介護費用があるのですが、ここでは居宅系介護サービスについてまとめています。

介護保険サービスの中に居宅系介護サービスがあります。これは、要支援や要介護認定を受けた人が、自宅に居ながら受けるサービスのことです。居宅介護サービスには、自宅に来てもらう「訪問サービス」と施設に通う「通所サービス」、そして短期間施設に泊まることができる「短期入所サービス」、「福祉用具」があります。これらを利用するにあたり費用が発生するのですが、介護保険サービスにより介護度によって利用料の限度額が設定されています。

ケアマネは、要介護者と相談した上で利用するサービスを決めるのですが、基本的に限度額内でサービスを受けられるようにします。限度額は、要支援1なら1カ月50,320円、要介護度が上がるごとに限度額も増え、要介護5だと1カ月362,170円になります。要介護者は、その1割(所得により2割~3割もあり)を自己負担します。それぞれのサービスにより発生する費用は違いますので、それを計算して限度額内に収めるようにするのがケアマネの役割になります。