ケアマネが知っておくべき介護費用の知識

ケアマネージャーは、介護の必要な利用者に合ったケアプランを作成し、各部署と連携して遂行していく立場にあります。介護の知識はもちろん、スキルも豊富であることが求められる大事なポジションと言えるでしょう。知識やスキルを総動員して利用者のためになるプランを立てたつもりでも、利用者に適したプランでなければ実行することはできず無駄になってしまいます。利用者の介護費用問題もその1つと言えるでしょう。利用者の経済事情は、異なります。

また、介護を始める時点では経済状態が良好であっても、介護のために家族が離職しなければならなくなったり、仕事が制限されるなどして悪化してしまうこともあるでしょう。現状では、利用者に適したプランであっても継続できなければ、将来的にはやはり無理なケアプランということになってしまいかねません。

介護する家族にとって介護費用は、切実な問題の1つです。介護がこの先、何年続くのかわからず、見通しが立ちづらいためです。在宅介護と介護施設での料金のシミュレーションやどういった事に費用が掛かってくるのかはもちろん、国や自治体にどのような制度があり、利用ができるのかなどを説明することも大事です。例えば、働き盛りでありながら介護によって離職しなければならない方の場合などには、介護休業給付金制度の利用を提案してみるという具合です。また、現時点の介護のみならず、将来自分や他の家族の介護が必要なときの備えとして、民間介護保険の加入や見直しなども提案してみるのもいいかもしれません。